明日こそ、定時

残業は悪と心に決めてる社畜SEが、定時で帰れた時の暇つぶしに読める記事を綴っています。雑記。好きなこといろいろと…

サウナはすべてを忘れさせてくれる

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サウナはすべてを忘れさせてくれる


サウナはすべてを忘れさせてくれる。

就職してからなにかと考え事をすることが多くなった。
仕事のこと。恋愛のこと。日本のこと。老後のこと。などなど考え事の種類をあげたらキリがない。

たまに考えすぎてCeleron以下のスペックしか持っていないこの小さな脳味噌がオーバーヒートを起こしてしまい、気づくと頭の中に虫をぶち込まれたかの如く収拾がつかなくなることがこれまで多々あった。

今までは死ぬほど考えることで、考えていることの打開策が見つかるものだと思っていたけど、果たしてそんなことはなかった。 考えれば考えるほど打開策とは程遠く、自ら混沌を呼び寄せてるだけだと何故か笑いがこみ上げてきたりもした。

だから、悩んだときは考えるのをやめた。

しかし、考えるのをやめたと言っても自分の性分からか考えるのをやめることができない。
悩んだときはトコトン悩んでしまうのだ。
大好きなゲームをしているときも、大好きな漫画を読んでいるときも、大好きなラーメンを食べているときも、考えてしまうのだ。

これはもう強制的に考えることができなくなるぐらい自分を追い込むのしかないなと思い、いろいろ実践した。

一番手っ取り早いのが酒だ。
コンビニで1000円も払えば約40度のウイスキーがボトルで手に入る。
ストレートでグラス1杯でも飲めば考えることはやめることができる。
ただ、酒は次の日をダメにする副作用があるし、なんならさらに考えてしまい宇宙空間に取り残された気分で一夜を明けてしまうこともある。シラフのときよりも最悪な体験もした。
やはり酒は駄目だ。


次に実践したのは運動だ。
自分は運動は嫌いではないが、やはり社会人になってからは運動する機会がないため運動をしてこなかった。
考えることを一刻も早くしないようにしたい自分は、手始めに地元の市営プールにいってみた。
自慢じゃないが泳ぐのは得意だ。
しかし、怠惰に怠惰を重ねた自分のわがままボディは100mを泳ぎ切る頃には悲鳴をあげていた。
ただ、考えることをやめるには確かに良い手段だ。

考えなくなるといった点では運動は素晴らしい。
しかしなかなか時間がないと行けないというのと、聖母マリアに匹敵する自分の甘やかし加減のせいでなかなか運動をしようとしない。
考えないようにする手段としては意外に手っ取り早い方法ではなかった。
…こればっかりは自業自得なのだが。


そして、最後に出会ったのがサウナだ。
地元の普通の公衆浴場にいき、約600円のサウナ込み料金を払い、約4畳半ぐらいのサウナ部屋にはいる。
最初は流れているラジオなどを聞き余裕をかましているのだが、後からはラジオなんて流れているのかわからなくなるほど自分との戦いの境地に入る。
まだいけるか、もう無理かなどと自問自答を繰り返しつつ壁にぶら下がっている12分計をおもむろに見つめる。

そして身体の限界を聞いた後に、すぐさまサウナ室を後にし、かけ湯をし水風呂に入る。
水風呂に入った直後全身を貫く冷たさが駆け巡るがそれも光の如く過ぎ去っていく。

まだ産まれる前の状態とはこのことを言うのだろうか。
身体的に辛くなく、しかし快感とはまた違った恍惚感が全身を駆け巡り思考という思考を停止させてくれる。
考える暇さえ与えてくれない。だがそれがいい。

いまのところサウナに勝る考えることをやめる画期的なすべを自分は知らない。


サウナはすべてを忘れさせてくれる。