フランス語圏での漫画ジャンル「バンド・デシネ」がすごく魅力的だった!
こんにちは。最近、パピコのホワイトサワー味にハマっている佐伯です。
世界をリードする日本のマンガですが、実は海外のマンガから書き方、思想を取り入れたマンガも少なくありません。
その中で今回は、多くの有名な日本漫画家が影響を受けた「バンドデシネ(Bande Dessinée)」というフランス語圏発のジャンルを紹介したいと思います!
バンドデシネとは?
バンド・デシネ(フランス語:bande dessinée)は、ベルギー・フランスを中心とした地域の漫画のことである。略称はB.D.(ベデ)であり、バンデシネとも呼ばれる。フランス語圏で、漫画は「9番目の芸術」(le neuvième art、ル・ヌヴィエム・アール)として認識されており、批評や研究の対象となっている。
バンド・デシネ - Wikipedia
フランス語圏では漫画全般を指す言葉ですが、日本で「バンドデシネ」が用いられる場合は主にフランス語圏で制作されたコミック作品を指す言葉になります。
比較的、書き込み量が多く芸術的な漫画が「バンドデシネ」と捉えがちですが、、タンタンの冒険シリーズみたいな子供向けの絵本(マンガ)のことも指します。
でも、タイタンの冒険シリーズは子供じゃなくても読んでしまいます…おもしろいもの…
バンドデシネ(フランス語圏)のマンガ
実際に、バンドデシネ(フランス語圏)であるマンガをいくつか紹介したいと思います。
タンタンの冒険シリーズ[著:エルジョ]
先ほどから紹介している「タンタンの冒険シリーズ」。
「タンタンの冒険シリーズ」は話はもちろん面白いですが、やはりバンドデシネ。書き込み量が普通のマンガ本の倍ぐらいあります。
基本的に漫画はセリフが多いコマなどは背景を白抜きで書いたりしたりしますが、そのようなことを一切せず全体的に書き込み量が高く、あたかも自分が冒険しているような好奇心が煽られるような作品となっています。
ムチャチョ[著:エマニュエル・ルパージュ]
ムチャチョの魅力的な部分はなんといっても、絵画のような彩色とそれに織りなす物語です!
1976年、独裁政権下の中米ニカラグア。教会の壁画制作を任された若い修道士「ガブリエル」は、「ものの表皮」の奥に隠された美を知り、貧しい村人やゲリラとの接触を経て、革命に身を投ずる。困難な時代を駆け抜けたある少年の成長の記録。
優秀賞 - ムチャチョ—ある少年の革命 | 受賞作品 | マンガ部門 | 第16回 2012年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品
映画よりも実際にその場にいるような感覚が伝わってくるような作品となっています。
ちなみに2012年の第16回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で優秀賞をかっさらった作品でもあります。
優秀賞なのも納得の作品です…
アンカル[著:メビウス、ホドロフスキー]
バンドデシネと言って絶対はずことのできない作品がこの「アンカル」です!
R級ライセンスを持つしがない私立探偵ジョン・ディフールは、ささいな事から謎の生命体「アンカル」を手に入れる。アンカルをめぐって、政府、ゲリラ組織、異星人など様々な人間たちの思惑が交錯し、ジョンは宇宙抗争に巻き込まれていく。
アンカル - Wikipedia
メビウスことジャン・ジローは映画監督でもあり、「タンタンの冒険」を世に送り出したエルジェ以降初のバンドデシネ界の巨匠ともいわれています。
また、メビウス(ジャン・ジロー)は、日本の漫画家の巨匠でもある大友克洋、宮崎駿、谷口ジローなどへの多大な影響を与えています。
メビウス(ジャン・ジロー)自身も宮崎駿など日本の作品を愛しており、お互いに尊敬をしあっている関係性でもあります。
お互いに尊敬しあい高めあって完成する作品は、やはり言葉にできないほど魅力的なものです。
アンカルは3作品あり、「アンカル」はメインとなる話、「ビフォア・アンカル」は「アンカル」の前日談。「ファイナル・アンカル」は「アンカル」の後日談となっています。
順番としては、「アンカル」、「ビフォア・アンカル」、「ファイナル・アンカル」で読むのがおススメです!
最後に
バンドデシネは基本的にフルカラーの作品が多いです。そして、絵がとてもきれいなのが特徴です。
なので、バンドデシネの本は意外に高価なものだったりします…3000円とかしたりする…
でも、一回手に取って読み始めると本を超えた魅力を感じると思います。
是非、一度は手に取って読んでもらいたい本のジャンルです。
おススメですよ!