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【感想】デール・カーネギー「話し方入門」を読んだ

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カーネギー話し方入門 文庫版

カーネギー話し方入門 文庫版



どの本屋さんに行っても自己啓発本コーナーに平積みされているデール・カーネギーシリーズの本。
デール・カーネギーの本は何冊かあり、今回は「話し方入門」を選んで読んでみた。

読み終わってから知ったのだが、この本の著者デール・カーネギーと、鉄鋼王の実業家で有名なアンドリュー・カーネギーとは全然の別人だった。
本の内容とは全く関係ないが、自分はこの本を『「どうやって鉄鋼王になったのか?そのためには話し方を突き詰めることである!」といった趣旨の元執筆がされ、現在もなおベストセラーになっている』と勝手に解釈していたのだから恥ずかしい。

肝心の本の内容だが、やはり名著ともてはやされているだけあって参考にすべき内容が多かった。
自分のためにもいくつかここでまとめたいと思う。

行動を呼びかけるスピーチや話し方は魅力に感じる

話している内容について問題点や興味がそそる部分などを冒頭で説明し、最後に聞いている人たちに対して協力を求めたり、または行動をするように働きかける。
この部分に関しては構成が素晴らしいぐらいにしか本では言及されていませんでしたが、単純に聞いている側は自分に対してこの人は説明してくれているといった当事者意識が生まれるので素晴らしいスピーチと感じれるのではないかなと。

スピーチを覚えるときは音読をして覚える

アメリカのリンカーン大統領は、音読をしてスピーチを覚えていました。
黙読などをすることもなく、ただひたすらに音読。
やはり音読をすると五感を働かせることができるので脳に記憶が定着しやすいんですね。

相手の名前は連想法を用いて覚える

この本では海外の人の名前なので日本人にはあんまり馴染みが無いのですが、例えば「山登りをしたことがない山田さん」みたいな感じで相手の名前と何か連想しやすいことを紐付けて覚えます。
この本では単純に名前の覚え方を連想法で覚えましょうとしか説明されていないのですが、この名前を覚えるという行為は「話し方」をマスターする上でもかなり重要な部分だと思っています。
スピーチというよりかは、普通に知らない人と話す場でなどでは相手の名前を覚えて、事あるごとに相手の名前を呼び親近感をもたせることが仲良くなる秘訣です。
そういった意味でも、名前を覚えることは重要だと思ってます。

スピーチは4つのGが重要

4つのGとは、GRACE(気品)、 GUMPTION(積極性)、 GRIT(気概)、 GUTS(根性)です。
カナダの作家ロバート・サーヴィスの詩を参考に、スピーチや発表をする際は4つのGを意識する。

重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う

自分が話そうとしている言葉で一番相手に受け取ってほしい箇所は、ゆっくりと丁寧にそしてはっきりと強く話すことが重要。
ただ、この行為を意識しすぎるとギクシャクしてしまうため、飽くまでも自然に行うこと。
自然に行うためには、自分が相手に今何を伝えたいのかを根底に持っていると自ずと上で書いたことができるようになる。

話す前から自分は聴衆から値踏みされている

みすぼらしい格好や、ふてぶてしい態度を感じる者のスピーチはどうせ大したことを喋らないなどといった先入観が走り、基本的にちゃんと聞いてもらえない。
また、表情が硬い人だと距離感を感じてしまう傾向があるので、スピーカーである自分は自然な笑顔で喋る必要がある。

人間味あふれる世俗的な話題が好まれる

恋愛話も普通に告白していい人と付き合い結婚しましたという話をしても誰も食いつかない。
恋愛話を聞きたい人たちが大体望んでいるのは、浮気してしまいましたや修羅場になってしまいましたなどと言った世俗的でかつ、ゲスい話である。
スピーチなども、単純なサクセスストーリーなどを語るのではなく、少しアブノーマルな話を含めたほうがスピーチを聞いてくれる確率が高く、また面白いスピーチだったと評価されやすい。

最後に

デール・カーネギーはリンカーン大統領の演説にかなり影響されており、リンカーンを始めとした偉大なスピーカーの方を参考にこの本を執筆している。
本の半分以上は偉大なスピーカーが喋ったスピーチ内容なので、要点だけを記載した場合この本はかなり薄くなると思う。
歴史的な背景などを知りつつ、話し方を学びたい方にとっては良い本だが、自分は要点だけを知りたかったので少し冗長な感じがした。

でもまぁ、話し方を学びたい人は一度は読んでおくといいかなと思った本でした。

カーネギー話し方入門 文庫版

カーネギー話し方入門 文庫版