【こち亀】感動必至!こち亀の切なくていい話ベスト10!!
どうも。ぼく(@saeki_teizidash)です。
みなさんこち亀読んでますか??
連載が終了して久しいですが、僕は全巻持っているぐらいかなりこち亀が大好きです。
先日書いた「こち亀面白い話ベスト10」の記事も好評でうれしい限りです。
www.no-overtime-day.com
ただ、僕がこち亀を大好きな理由は単純に面白い話があるからではなく、たまに描かれる「切ない話」や「ハートフルな話」、今時の言葉で言うと「エモい話」などの良い話が多くあります。
なので、今回はこち亀の切なくていい話ベスト10を、こち亀全巻持っている自分からご紹介したいと思います!!!
たっぷりご覧あれ!!
10位:白髭橋の思い出(コミックス79巻)
弟の金次郎と通話していた両さん。
壮大な結婚式を終え、新婚旅行から帰ってきたところ早々新居に遊びに行く約束をします。
中川は金次郎の奥さんである霧ケ谷景子の遠い親戚ということもあり、半ば強制的に両さんに誘われてしまいます。
話は逸れますが壮大な結婚式の話は78巻の「兄として…」に収録されていますので、こちらも見てみてくださいね。
そして、中川を連れて新居に遊びにきた両さん達。
新居にて一通り懐かしい話や、新居から見える風景について話した後、夕食の買い出しをみんなで行くことに。
隅田川沿いを歩きながら、人間方位磁石と呼ばれる両さんの道案内を聞き白髭橋に到着します。
この隅田川沿いを歩いている間に話す両さんの話がこれまたかっこよくもあり面白くもあるんですよね。
千住のガスタンクに上った話とかすごい好きです。
到着した白髭橋には金次郎には深い思い出があるとのこと。
紙芝居屋を追っかけてきたら知らない場所に来てしまい、白髭橋のふもとで座り込んでいたら両さんがヒーローのように颯爽と駆け付けてきたとのこと。
金次郎は今でもそのことが、かっこいい兄貴像をつくる一つの体験談ということを教えてくれました。
しかし、実際は白髭橋で両さんが駆けつけてくれた話は異なることが判明。
実は両さんは当時流行っていた切手を買いにコイン屋に向かっていたところ、たまたま金次郎がいて助けたとのこと。
実際に起きていたことよりも、相手にとって素敵な思い出であれば真実を伝える必要はないですからね。
両さんのハチャメチャさが回りまわって功をなした素敵な話です。
また、最後のコマに書いてある中川の言葉で「サンタクロースもいると信じていた方が幸せですからね」という発言は今時の言葉で言うとエモいですね。
幸せとは何だろうなって考えさせられる話でした。
9位:親愛なる兄弟たち(コミックス92巻)
両さんの弟である金次郎はある時、公園で出会った弁護士「須田成道」に感化され弁護士を目指すため国立の高校を目指すようになります。
両さんに邪魔されたり、外で勉強している間に知らない女の子とままごとをせがまれたりする環境の中で金次郎が必死に勉強している描写も書かれています。
しかし、そこは難関高校。
都民の日で都電1日乗り放題することができる「かっぱのバッチ」を使って、都電を乗り回していた両さん達はたまたま金次郎の受ける高校を横切ります。
金次郎を色々いじめていた両さんも心配するのは、やはり兄弟といったところでしょうか。
難関高校の試験当日金次郎は都電で高校に向かっていましたが、交通事故のため都電が止まってしまいます。
絶望に陥っていた金次郎ですが、そこに颯爽とヒーローの如く両さんが現れます!
順調に受験校に向かっていた両さん達ですが、金次郎の不注意で受験票が川に落ちてしまいます。
受験票が川に落ちて、また絶望に陥った金次郎。
しかし、両さんはなりふり構わず川に飛び込み受験票を拾ってきます!
すごい!
一番信頼しているのは兄弟というのを肌で感じた金次郎。
これで、受験に落ちたらどうしようとおもいましたがそこはこち亀。
金次郎は難なく難関高校に受かり、現在は弁護士となりました。
話の最後には、子供の時にあった弁護士「須田成道」と弁護士になった金次郎との2ショットが描かれています。
色々金次郎のことをいじめていた両さんですが、最後には両さんが一番信じていたという話。
いじめていたけど最後に圧倒的な活躍をするという、いいとこどりの両さんに複雑な心境を抱きますが一応ハートフルストーリーです(笑)
8位:遠い放課後の話(コミックス108巻)
両さん達が通っていた小学校が廃校になるということで、最後の姿を見に来たトン・チン・カンの3人。小学校の思い出に浸りながら小学校を探検していきます。
小学校の時に思い出を話していると、放課後の音楽室にいた同じクラスの「姫野由紀子」の話に。
「姫野由紀子」はよく音楽室でピアノを弾いていたという話をしている最中に、ちょうど音楽室からピアノの音がしてきます。
幽霊ではないのかと、恐る恐る音楽室のドアを開けるとそこには「姫野由紀子」にそっくりの女の子が。
話を聞くとその子は「姫野由紀子」の実の娘でした。
詳しい話を聞くと、「姫野由紀子」は交通事故で亡くなり、母が通っていた小学校が取り壊されると聞き母校にやってきたとのこと。
色々な話をしている中、とん吉がタイムカプセルを埋めたことを思い出し亡くなった「姫野由紀子」のタイムカプセルも埋まっているだろうということで、みんなで捜索します!
地形が変わるほど、捜索をした両さんたち。
あきらめかけたその時、タイムカプセルを見つけることに成功しました!
「姫野由紀子」のタイムカプセルには、大人になった自分へのメッセージとブローチが入っていました。
幼少期の両さん達と「姫野由紀子」の回想シーンがあるのですが、「姫野由紀子」の娘が付いていこうとすると、あなたの道を歩みなさいと言う描写がなんとも言えない切なさを感じさせます。
その後、母校である小学校を取り壊されるシーンで締めくくられますが、最後の描写もなんとも言えない気持ちにさせてくれます。
切ない気持ちにさせてくれるこち亀も自分はとても大好きなので今回選ばせて頂きました。
7位:光の球場(コミックス82巻)
かつて、東京都荒川区の南千住に実際にあった東京スタジアムでの話となります。
いつものように、両さんと両さんの父である銀二と一緒に東京スタジアムに向かいます。
両さんは、野球の案内放送をする栗原さんという女性が好きでいつも放送席に会いに行ってました。
しかし両さんは、栗原さんと野球選手で不動の人気を誇る日向選手が結婚をすることを知ってしまいます。
あまりのショックに両さんは日向選手にひどい言葉を投げつけ、道路に飛び出してしまいます。
道路に飛び出したその時、車にひかれそうになった両さんを日向選手は身を挺して助けましたが、案の定車にひかれてしまい怪我をしてしまいます。
両さんは車にひかれても大丈夫なのに…
しかし、そこはかなり反省した両さん。
自分の宝物を神社にもっていき、すべてを投げうってでもいいから日向選手を直してほしいと神頼みします。
そして、神様も願いを聞いてくれたのか日向選手が復活!
見事、ナイター照明をドストレートでぶちぬくレベルのホームランを打って快挙を成し遂げました。
実際も約10年で取り壊されてしまった東京スタジアム。
自分は実際に見たことありませんが、いまでもあの南千住にでかい球場があったのかとこの話を読むたびに驚かされます。
若い人たちは東京の荒川区に球場があったなんでほとんど知らないんでしょうね…
東京スタジアムがあった場所は、今では荒川区のスポーツセンターになっており当時の名残を感じさせます。
6位:浅草七つ星物語の巻(コミックス76巻)
こちらの話は、浅草に現在も残っている最小の遊園地「花やしき」が舞台となっています。
ある時、浅草に来ていた旅一座の1人「橘琴音」と両さん達は出会います。
「橘琴音」と両さん達はすぐに意気投合。
そして、両さんと「橘琴音」は花やしきにある「人工衛星」という乗り物に乗る約束をしましたが、「橘琴音」から衝撃の事実が発せられます。
旅一座なので各地で興行しなければならず、浅草を近いうちに離れてしまうとのこと。
「橘琴音」の前では、平然を装っていた両さんでしたが、せっかく仲良くなれたのに離れ離れになってしまうことに悔しさを隠しきれませんでした。
そして、両さんは一心不乱に「橘琴音」と一緒に乗ろうと約束した花やしきの「人工衛星」を持っていき、約束を果たそうとするのでした!
浅草を旅立ってしまうギリギリのところで「橘琴音」を呼び止め、両さんが持ってきた花やしきの「人工衛星」で最後の浅草案内をします。
その後、日本一の旅一座になることを約束し「橘琴音」は旅立ってしまいます。
「橘琴音」との別れを果たした後、この花やしきの「人工衛星」を返却しようとした矢先、両さん達の手元が狂ってしまい、人工衛星は隅田川に落ちてしまいます。
そして最後は、実は今ある花やしきのアトラクションは7機あった(本当の花やしきは6機)という落ちで締めくくられています。
余談ですが、この話のモデルとなった花やしきのアトラクション「Beeタワー(旧:人工衛星塔)」は2016年8月いっぱいで営業終了・解体となってしまいました。
個人的にも思いれのあるこのアトラクションも、今はありませんがこち亀の話の中で永遠に語り継がれることを考えるとこれまた切ない気持ちにさせてくれます。
5位:友情の翼の巻(コミックス87巻)
上野の不忍池で開かれていた飛行機コンテスト。
コンテストには参加していた両さん達以外にも朝比奈隆という少年も参加していました。
朝比奈隆の作った飛行機は両さんのと違って、コンテストで優勝するほどのすごいものでした。
その圧倒的技術を持ち合わせている朝比奈隆に飛行機をうまく飛ばせるコツを教えてもらうべく、気づいたら親友関係になっています。
ある時、飛行機コンテストに来なくなった朝比奈隆を心配し家を訪れた両さん。
家に電気がついておらず、近くにいたおじさんから朝比奈隆の両親が離婚して母親に引き取られ青森に行ってしまうことを教えてもらいました。
さらに朝比奈隆が作ったものすごく飛ぶ飛行機をもらった両さん。
直接お別れを言うために、両さん達は大事なものを持ち合わせ上野駅方面へと急いで向かいます。
しかし、上野駅ではなく日暮里駅の近くにある陸橋へと向かい最後の別れを告げます。
両さんの大事なメンコを陸橋から降らして別れを言う最後のシーンは胸を打たれますね。
ちなみに、この両さんがメンコを降らした陸橋は今でも日暮里駅と鶯谷駅の間にあります。
この陸橋は谷中の墓地へとつながっており、「友情の翼の巻」でも谷中の墓地を突き抜けて陸橋にいくシーンがあります。
忠実に再現されていて感動したことを今でも覚えています。
4位:お化け煙突が消えた日(コミックス59巻)
こちらは、東京足立区の千住に合った「千住火力発電」、通称「お化け煙突」がモデルとなった話です。
お化け煙突の由来は、見る位置によって煙突の本数が1本から4本になることからきています。
親しくしていた小学校の先生がやめてしまうことを知った両さん達は、お化け煙突に登って列車に乗って行ってしまう先生にむけて最後の別れを書いた横断幕を見せようと決心します。
警備員の静止を振り切ったり、登る煙突を間違えて両さんお手製の鉤縄で煙突を跨いだり色々ありましたが最終的には煙突のてっぺんからさよならメッセージが書かれた横断幕を下げ、先生に伝えることができました。
その後、お化け煙突の本数が少ないことに気付いた両さん達は、実際にお化け煙突の場所まで行ってみることに。
結果的にお化け煙突が壊されてしまったという切ないエンディングでこの話は終わります。
現在、お化け煙突の跡地には帝京科学大学が立っており、お化け煙突を輪切りにしたモニュメントが飾られています。
3位:勝鬨橋開け(コミックス71巻)
こちらの話は、隅田川にかかっている勝鬨橋がモデルとなった話です。
両さんたちと同じ中学の同級生だった「白鳥純」。
しかし、「白鳥純」は体が弱く体育はいつも見学をしていた。
例のごとく、すぐに仲良くなった両さんたちでしたが「白鳥純」は療養のため環境の良い田舎に引っ越しをすることになってしまいます。
そして、引っ越す前に「白鳥純」は勝鬨橋が開いているところを見たいと言っていたので両さん達と一緒に見に行くことに。
しかし、勝鬨橋も時代の流れで二度と開かなくなってしまったことを聞いた両さん達。
どうにかして「白鳥純」が引っ越しをしてしまう前に、勝鬨橋を開いてるところを見せたい。
その思いからか、両さん達は強硬手段に出ます。
子供の時から得意だったピッキング能力を生かし、勝鬨橋の操作室に潜入します。
そして、ついに操作盤をいじり勝鬨橋を開けてしまいます!!
勝鬨橋を開けたせいで車が落ちてきたり、勝鬨橋をあけっぱなしにしたまま窓から隅田川に飛び降りて警察官の静止を振り切ったりハチャメチャな両さん達ですが、これもすべて強い絆で結ばれた友情がなせる技ですね。
また補足ですが、勝鬨橋に行くと入れはしませんが両さんがピッキングした操作室を見ることができます。
実際の漫画と照らし合わせて観光に行くのも楽しいですよ。おススメです。
2位:トロバス物語(コミックス114巻)
こちらの話は、実際に明治通り付近(上野公園-今井、亀戸 - 池袋 - 新宿 - 渋谷 - 品川)
を運行していたトロリーバス(無軌条電車)をモデルとした話です。
トロリーバスをよく利用していた両さん達は、トロリーバス運転手の健さんと出会います。
健さんは頭で考えるよりもすぐ行動に移してしまうことでも有名な江戸っ子気質の人でした。
トロリーバスは人々に愛され利用されてきましたが、時代の流れに押されどんどん利用者数が減っていきました。
利用者数が減っていくことに伴い、トロリーバスの人員削減も偉い人から打ち出される現状。
そんな、人員削減を行う偉い人にトロリーバスの運転手健さんはガツンと抗議し、経営者を殴ってしまい退職してしまいました。
そんな健さんを退職させたことに抗議しようと、両さん達は偉い人達のところに向かいます。
子供ながらに偉い人に抗議をしていますが、偉い人の言うことはもっとなことを言っているんですよね。
利用者が減少すれば車両の維持費も賄うことができないし、電線を必要とするトロリーバスは町の景観を損ねてしまう。
ただ、そんな理由にも両さん達は納得することができませんでした。
ということで、健さんよりも無茶苦茶な両さん達は偉い人を退治すべくトロリーバスで偉い人の家に突撃することを決めます。
両さんの「こういうのは得意だから」という言葉、すごい好きです(笑)
結局偉い人の家に突撃をしてトロリーバスを廃止することに抗議をするのですが、結局時代の流れには勝つことはできません。
両さんの行動もむなしく、トロリーバスは廃止に向かっていくのでした。
最後の運航をしていたトロリーバスを見ながら健さん達と両さんが考える「時代の流れ」というものを感じる一幕です。
トロリーバスの電線をつなぐスライダーがすり減っている音が、トロリーバスが泣いているようにも感じれますね。
今はもう廃止されてなくなってしまったトロリーバスですが、昔はこういうバスも走っていたんだなって知ることができるのもこち亀ならではですね。
古き良き時代を感じることができる一話です。
ちなみに、この話で一番好きなコマはこの「赤嶋だァ!」です(笑)
これ完全に青島幸男が歌っている「青島だァー」という歌の「何か文句あっか お前ら・・・青島だァー」のオマージュですね。
作者の秋本治はこういうパロディをちょこちょここち亀に入れてくるのでホント大好きです(笑)
1位:浅草物語(コミックス57巻)
ある時、葛飾署にいった両さんは同級生である「村瀬賢治」と再会します。
しかし村瀬賢治は子供の時に言っていた将来の夢「弁護士」ではなく「ヤクザ」になっていました。
集英会という組織に殴りこむために、護送中のパトカー内で乱闘をし浅草の路地へと逃走してしまいます。
路地に逃げ込んで警察をまいたと確信した矢先、路地に両さんが先回りしているという展開になります。
村瀬賢治は両さんとの壮絶な乱闘の末、説得に応じて自首を決意します。
その後、浅草神社で両さんと村瀬賢治と一緒に埋めたタイムカプセルを見つけ手紙を読み昔を思い出すというシーンで締めくくられています。
こち亀ファンであれば必ず知っているこの話「浅草物語」。
いい話の1位はやっぱり「浅草物語」かー。と思われてしまうと思いますが、自分の中ではこの話が一番両さんの友情が熱く伝わり印象強い回でした。
いたずらなどをしてまだまだ子供っぽい両さんですが、一貫して正義の心を持ち間違った道を正そうとする行動力はいつ見ても尊敬できる姿ですね。
最後に
結局、1位は「浅草物語」かって思った方も多いかと思いますが、やっぱり一番感動しますよね。
今回ご紹介したのは、こち亀の中でも大体100巻以内が多いです。
個人的に100巻までのこち亀がすごい好きなので、ベスト10にしたら100巻以内の話が集まってしまうのでしょうか…
「これも感動する話だよ!お前忘れてるぞ?!」って教えてくれる方はコメント欄にていただければなと思います!
絶対忘れてる話あると思いますので…
おしまい。