明日こそ、定時

残業は悪と心に決めてる社畜SEが、定時で帰れた時の暇つぶしに読める記事を綴っています。雑記。好きなこといろいろと…

宝くじを全て買い占めた哲学者ヴォルテールって知ってる?

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こんにちは。「ラグビーワールドカップ2019協賛くじ」が見事に当たらなかった佐伯です。

一回当ててみたいですよね。5億ですよ。5億。
でも、1等当選する確率が1000万分の1という夢のまた夢の話。
日本中に売っている宝くじを買い占めれば、絶対1等当たりますが普通はそんなことできないですよね。

でも、そんな普通考えないことをやってのけた人がいるんです。
その名もヴォルテール
今日は、そんなヴォルテールのことを書いていきたいと思います。


ヴォルテールとは?

ヴォルテールことフランソワ=マリー・アルエ("Voltaire" François-Marie Arouet、1694年11月21日 - 1778年5月30日)は、フランスの哲学者であり、作家、文学者、歴史家である。歴史的には、イギリスの哲学者であるジョン・ロックなどとともに啓蒙主義を代表する人物とされる。また、ドゥニ・ディドロやジャン・ル・ロン・ダランベールなどとともに百科全書派の学者の一人として活躍した。ボルテールと表記されることもある。


ヴォルテールは「寛容論」を記した啓蒙思想家としても有名ですね。

「寛容論」は宗派対立を背景におきた実在する冤罪事件(マルク=アントワーヌ・カラス事件)をもとにヴォルテールが記した人間が持つべき思想を説いたものです。
カラス事件に関しては、下の記事で詳しく解説されています。

「寛容論」を簡単に説明すると、自分が崇拝・理解を示している宗教以外の宗教にも一定の理解を持つということです。
昨今、宗教関連の紛争など様々な事件が起きていますが、それらを未然に防ぐためにも「寛容論」を持ち「いろんな考えがあってもいいじゃん仲良くやっていきましょうよ」と説いていたのがヴォルテールなんですね。

宝くじを買い占めたヴォルテール

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そんな「寛容論」を説いたヴォルテールですが、親しい数学者と組んで国が発行する宝くじの当選確率の計算をしていた時のこと、ヴォルテールは国が発行する宝くじを全部買うと100万ルーブル儲かってしまうことを発見してしまいます。
これは宝くじを主催している国のミスだと気づいた途端、仲間と一緒に借金をし、借金をしたお金で宝くじを買い占めます。

しかし、主催側の大臣もミスに気づきすぐに宝くじの賞金の支払い停止を命じました。
さらに大臣は宝くじを買い占めたヴォルテールのグループを詐欺罪で告訴しました。

詐欺罪で告訴されたヴォルテールのグループでしたが、この裁判は国側が敗訴するという結果で終わりヴォルテールのグループは50万ルーブルを手にしました。


50万ルーブルは現在の貨幣価値にすると約5億円にもなります。
すごいですね。やはり思い立ったが吉日と言わんばかりの行動力です。
君主専制時代とはいえ、間違いは間違いという理由で裁判もちゃんと行われている点もすごいです。

さすがヴォルテールとその仲間。

ヴォルテールの言葉

最後にヴォルテールの有名な言葉を。

私はあなたの意見に何一つ賛成できないが、
  あなたがそれを言う権利は命がけで守るつもりだ。


実際にヴォルテールは言っていないとされる言葉ですが、それでもなお言葉に重みがあるのはヴォルテールの説いてきた論理や生き方に感銘を受けるからでしょうか。

いまはもう宝くじを買い占めることはできませんが、そのぐらいの勢いで何か行動をすることができたらいいなと思う今日この頃です。


おしまい。