SIerはみんなが思い描いてるIT業界とは程遠いって話
こんばんは。残業後に食べるラーメンだけが楽しみの佐伯です。
みなさんはIT系という言葉にどんなイメージをもっていますか??
PCはmacを使っているイメージ??
通勤ラッシュを避けてスタバに寄ってスタイリッシュ出社??
お金いっぱいもらえてタワーマンション住まい??
そんなもん幻想じゃい!!!(迫真)
そんな会社は、そこら辺の砂をすくって砂金が出るぐらいの確率でしか存在しません!
すべて幻想!幻想!幻想です!!
確かに、IT業界と聞くと花のある業界に見えザッカーバーグのような人たちが多く在籍している業界だと思う人が多いのは事実です。
ですが、ここは日本!
大半の会社はイメージとは真反対の環境で仕事をしています。
SIerの環境がいろんなブログや記事で紹介されていますが、今一度SIerの実態を知ってほしく本ブログでも紹介したいと思います。
やっぱりひどいSIer業界それではどうぞ。
1.PCのスペックが低すぎてすぐフリーズする!
皆さんが仕事で使ってるPCのスペックはどのくらいのレベルですか???
ぼくが会社から支給されているPCは東芝のdynabook R73です。
R73 2016年11月発表モデル | ダイナブック(東芝)
このPC、CPUは「第6世代 インテル® Core™ i7-6600U vPro™ プロセッサー」を搭載していて処理速度としては申し分ないんですが…
メモリが4GBしかない!!!
さらに、SSDではなくHDD!(720GB)
支給されているPCは総務が指定したリース機で支給時点でのカスタマイズは一切できない仕様となっています。
このカタログの中から決めてね?という感じ。
どうしてもメモリを増やしたいのであれば部署の経費で買ってね?というスタンスなんですが、会社全体が経費削減!経費削減!といっている会社なのでなかなか部署での申請も通らない現実。
いやね、メモリ4GBしかなかったらそら止まりますよ。
VisualStudio開くだけで何分かかってるんですか、ほんと。
エクセルなんて同時起動4個が限界ですよ!?
ちょっと盛ったかも…
しかもこれ開発機ですよ???
みんなデスクトップ持っていると思いのようですが、デスクトップなんて支給されませんから!!
でも、こんな貧弱な開発機で世の中のインフラシステムを構築しているってなんかすごいですね。
みなさんが普段使用しているシステムがメモリ4GBしか積んでないPCで構築しています!
ちなみにですが、外部モニターはあります。
LGの27型を使用しています。
それだけが救いというかなんというか。。。
もっと高スペックのPCほしいです…
みんなはやっぱりmacとか使って、デスクトップはデュアルディスプレイなのかな??
職場の環境を教えていただければ幸いです…。
2.地獄のテスト工程!!(スクショの嵐)
テスト工程というのがあります。
自分達が作成したシステムにバグがないか、テストケースを作成して片っ端から確かめるやつですね。
システムの規模にもよりますが、自分が入社初めて担当していたシステム(バッチ)では約2000件ありました。
そんなに大きいシステムではないので、これでも少ないほうだと思います。
ただひたすらにテストケースを流してチェックするのであれば2000件ぐらいならすぐ終わったりします。
しかし、普通の終わらせてくれないのがSIer。
ほとんどのお客さんは、テスト1ケースごとにスクリーンショットを撮ってテスト前後の比較画像がほしいと言ってきます!
ま、まぁ画像ぐらいならくれてやろうじゃないか。
撮った画像全部zipにぶち込んで送付してやるぜ!!!…と思っているとさらに追い打ちが。
お客さん「スクショをエクセルに張って、差異がある部分赤丸で囲って説明文吹き出しに書いてね!」
うごぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
テスト何件あると思っているんですか!?思っているんですか!???
そんなことやってたら期日間に合わなくなるんですけど!???
でも結局やるんですよね。マネージャーもやろうかって言うんだもん。ええ、やりますとも。
作成したエクセルが一度も開かれないとしても作りますよ。
今日も終電上等。
…とまぁ、こんな経緯があるのでみんなテスト嫌いなんですよね。
テスト工程は確かにすごく重要な工程ですけど、こんな無意味なことを強いられる環境が多いのでテスト工程はものすごく嫌われています。
ちなみに、部内テストであったり自分で独自にテストをするときは特にエビデンスのスクショは取らなくても良い環境でした。(チームによって変わる)
テストも自動化ツールを使ったり、スクショをどうしても取る時はスクショも自動で取れるツールを使ったりなどしています。
基本的にお客さんによって左右される開発環境なので、テストはSIerの辛いところですよね。
3.プログラミングスキルより業務知識!!
自分はこの会社に入るまで、IT系は寝る間も惜しんでバリバリプログラムを組む業界だと思っていましたし、自分も入社したらバリバリプログラム書いてプログラム書くものだと思っていました。
しかし甘かった。
本当に甘かった。
業界研究が甘かった。
基本的に自分が業務で行うのは仕様書作成。もしくは人員が足りないところのテスト要員。
プログラムを構築したのは配属されてバッチ機能を1つ作ったきり1年以上は構築していません。
あれほど大学や新人研修でプログラミングをしたのに何一つ活かされていない現実。
自分が携わっているシステムは基本的に数億円規模のシステムなので要件定義でも半年以上の期間がかかります。
リリースは大体要件定義を行ってから2年後ぐらいにリリースをするような流れとなっています。
やはり、携わるシステムが大きいと一貫してそのシステム構築に携わらなければいけなくなるのでプログラミングを学ぶ機会というのは中々設けられないのが現状なんでしょうね。
システムが小さければその分いろんな知識(要件定義から本番テストまで)が短期間で取得することができるのではないのかなと。
確かに大きいシステムに携わっていることに関しては、そう簡単に経験できることではなくすごいことは自覚しています。
しかし、入社当初から配属されるべきプロジェクトだったのかと思うとなにか疑問に感じるところが多々あるような気がしてならないのです。
ウォーターフォールのそれぞれのフェーズに対しての知識であったり、それこそシステムを納品する業界の知識であったり、ある程度経験を積んでから大きいシステムに配属されるのが普通ではないのかと。
徐々に実際の業務内容と自分が元々したかったことにズレが生じてきているのを感じてきている次第です。
最後に
こういう話は同期としろよ!と思いの方がいるかもしれませんが、同期の人たちは組み込み系の部署であったり、基盤系であったり、サポート系であったり、自分のようなSIer!といった業務をしている方がおらず、中々共有しようにもできない現状なんですよね。
同じ会社なのにおかしいですね。
他のSIerに勤めている方で自分のような境遇の方いたら是非是非教えていただきたいです。
色んなSIer会社の状況というのもすごい興味ありますし…
俺のSIer会社のほうがひどいぜ!いやいや、俺のSIer会社なんて!いや、私の会社のほうが!という意見ドシドシお待ちしています。
おしまい。