明日こそ、定時

残業は悪と心に決めてる社畜SEが、定時で帰れた時の暇つぶしに読める記事を綴っています。雑記。好きなこといろいろと…

【映画レポ】結構過激な内容「帰ってきたヒトラー」を見た!!

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帰ってきたヒトラー

こんにちは。最近1人暮らししてお金が尋常じゃないぐらい消えた佐伯(@saeki_teizidash)です。
あとで、1人暮らしして気づいたことを記事にしようかな…
そのぐらいお金がきえたし…

はい!!
金銭的にも色々やばいこともあって最近家に引きこもりが続いています!!
そんな中、娯楽と言ったらゲーム or Amazonプライム映画しかない生活の中で、今回Amazonプライム映画で「帰ってきたヒトラー」を見ました!!!

gaga.ne.jp

特に歴史に詳しくない自分でも楽しめたので、ど素人ながら映画みた感想を書いていきたいと思います!!

あらすじ

ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。
しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者(ルビ:アジテーター)である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。
帰ってきたヒトラー - ネタバレ・内容・結末 | Filmarks映画

元々はティムール・ヴェルメシュが2012年に発表した風刺小説で、この小説を映画化したものとなっています。
自分は原作を全然読んでいなかったのですが、当時この小説はすごい物議を醸しだした小説だったらしいですね。

上記にあらすじを引用していますが、簡単に言うと「70年前に自殺をしようとしたヒトラーが現代にタイムスリップして、現代の政治・システムに驚きながらも自分の道を切り開いていく」といった内容になっております。
この自分の道を切り開いていくというのがなんともブラックユーモア満載なのですが、それは感想で…

「帰ってきたヒトラー」の感想

自分のヒトラーの知識としては「ナチスの最高指導者」ぐらいにしか知識なく、アウシュビッツ収容所などでユダヤ人を大量に殺害したりなどする、自分の野望のためなら劣悪非道な行動も行う冷酷な人という認識でした。

しかし、この映画を見始めて思ったのは「あれ?ヒトラー言ってること正論だし全然ひどい人間じゃないじゃん」という今までの認識を覆すものでした。
途中、犬を射殺する描写があるのですがそれは少し間違っちゃったんだなぁって感じるくらいにです

現代にタイムスリップしたヒトラーは知り合ったテレビ局の人とドイツの町に繰り出し、ドイツ国民の政治に対する不平不満を聞いて各地を回ります。
「移民が多くて困る」や「貧富の格差が激しい」など様々な意見をヒトラーは聞くのですが、すべての意見に対してヒトラーは頷き国を変えようと言葉を投げかけます。

映画の3分の2を見るころには「あれ?ヒトラーって意外にいい人??」と自分でもヒトラーに対する見方が変わってきていました。

しかし、それが間違った認識だったことを映画の後半で知ることになります。
映画の後半で、ヒトラー達に色々あり知り合いの家に泊めてもらうことになります。
その知り合いの家には少し痴呆のはいったおばあちゃんがいるのですが、ヒトラーを見るなりすごい剣幕で「この家から出ていけ!」とぶち切れる描写があります。

そのおばあちゃんは痴呆が入っているものの、昔実際にヒトラーを目の当たりにしており、ヒトラーが行ってきたひどい施策を実際に体験をしている人でした。
なので、ヒトラーという人物の恐ろしさが身に染みておりヒトラーを見るなりその光景が蘇ったんでしょうね。

結局、そのぶち切れたおばあちゃんをよそにその家から出ていくことになるのですが、その描写をみて自分自身我に返り、ヒトラーの正しさを信じていた自分に対してゾッとしましたね。
いくら正論を言っていたとしても、過去にユダヤ人を大量虐殺した人間に変わりはないのだと。
自分の野望を突き進むのであれば、犠牲は問わないサイコパスな指導者なのだと。

改めてヒトラーという人はものすごいカリスマ性があり、それゆえ周りの人は指導者を信じきって誤った方向に進んでいったとしても気づかないような仕組みそれがナチスだったんだなぁと実感しました。
この映画がヒトラーに対する肯定的な映画であると批判している人はそのような背景も知りつつ映画・小説をみていただきたいなと思います。

最後に

実際の小説もやはりヒトラーを最初は持ち上げて、読者に間違った認識をしていることを感じてもらえるような作りになっているそうですね。
ただ、持ち上げている部分だけが広まってしまい結果的に批判されるといった事態になったそうです。

ちなみに、この映画はヒトラーと行動を共にしていたテレビマンが「ヒトラーは現代にタイムスリップしたんだ」と周りに言いまくって精神的におかしい人認定されて精神病棟に監禁されます。
そして、その傍らでヒトラーは自分を支持してくれる人たちを募集し、また現代にナチスを作ろうとするなんとも言えない後味の悪い感じで終了します。
後味が悪い映画は個人的にすごい好きなので、こんな終わり方をするんだとちょっとうれしい気持ちになりました。

かなりおススメな映画なのでぜひみていただきたい映画でした!!



おしまい。